栄光、個別指導を拡充へ

2009/4/11の日経新聞によれば、栄光ゼミナールが新教室の開設戦略を見直しているそうです。


従来は年間20―25校開設する塾の大半が栄光ゼミだったが、今後は新規開設の半数弱を少人数制の「個別指導塾」に充てる。


とのことです。

首都圏で開設ラッシュが続く公立中高一貫校で出題される作文や教科を横断した適性検査問題の内容をしっかり学習できる指導体制を充実させるのが目的のようです。

たとえば2010年春に都立富士高等学校を改編して新設される「中野地区中高一貫6年制学校」が出題を予定している「適性検査?」の内容は、


与えられた文章や資料等を深く読み取り内容を適切に把握するとともに、自分の見聞きしたことや体験に基づき、課題に対して自分の考えや意見、感じたことを分かりやすく述べることができるかをみる。


「適性検査?」の内容は、


与えられた資料や表などを筋道立てて考察するとともに、自分の考えをまとめ、それを分かりやすく伝えることができるかをみる。


また、八王子地区中高一貫6年制学校(都立南多摩高等学校を改編) は、


適性検査?
1、与えられた資料や課題を的確にとらえ自らの考えや思考をもとに論理的に表現する力をみる。与えられた条件からよりよく解決するための手だてを見いだす力をみる。
2、与えられた条件を整理し論理的に考え答えを導き出す力、論理的に説明・表現する力をみる。
3、資料を読み取り、数量の関係を踏まえ、計算する力をみる。 個々の資料の関係を把握し、それを的確に分析し、表現する力をみる。

適性検査?
文章を深く読み取り、その内容を的確にとらえて、課題に対して決められた字数で表現する力、自己の思考や判断を加え、論理的に説明する力をみる。


三鷹地区中高一貫6年制学校(都立三鷹高等学校を改編) は、


適性検査?【45分】
1、資料を比較分析し、その結果を文章にする力をみる。 条件や資料から、自然現象を科学的に考察する力や課題を解決する力をみる。
2、資料から法則性を見いだし、数理的な規則性について表現する力をみる。 資料から、社会変化を多面的にとらえる力をみる。
3、資料に基づいて自然現象とデータとの関係をとらえて自然現象を考察し、良否の判断力をみる。 条件のもとで課題を解決し、他者に分かりやすく表現する力をみる。

適性検査
1、文章を深く読み取り、主人公の心情を理解する力、自分の考えを効果的に他者へ伝える力をみる。
2、自分の考えや意見を明確かつ論理的に表現する力をみる。


と公立中高一貫校はいずれもこのような出題傾向でなおかつ競争倍率が高いので、入試対策をして臨まないと合格が難しくなっているのが現状です。

栄光ゼミナールは、2010年に開校を控えているこれら東京都の三鷹地区や八王子地区にある20校で作文、論述や表の読み取りなど教科横断型の試験に対応した新たなコースを設置し、高い合格実績を目指します。

また、栄光では、新規開設教室は、生徒2人に講師が1人付く個別指導「ビザビ」を中心に新設し、現在、首都圏で運営している44校から2009年夏をメドに50校以上に増やす予定のようです。

塾の助けなしには乗り切るのが難しい公立中高一貫校の受験生をいかに取り込むかが首都圏の学習塾のこれからを大きく左右しそうなです。

ちなみに、栄光の2008年4―12月期の学習塾事業の売上高も前年同期比3.3%増の229億円。 

 

中高一貫校に入ったが成績は下がりっぱなし

 

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